お見合い、そして

昨日、成くんとお見合いをしてきました。

Instagramではお伝えしたのですが、今回はお見合い後に問題がなければ、そのままトライアルに入る予定でした。ところが、他にもお見合いを希望されているご家族がいるとのことで、昨日はトライアルには進みませんでした。

お散歩が終わり、「このあと我が家へ移動するのかな」と思っていたタイミングでそのお話を聞いたので、正直、とてもショックで悲しかったです。

お散歩中の成くんは、とても良い子でした。成くんがやんちゃなわんぱく坊主だとしたら、じんは怪獣だったなと思ったくらいです。笑

お口が出ることもあると聞いていましたが、昨日はそのようなことはまったくなく、とても聞き分けの良い子でした。ほかの犬に対して少し強く出そうになる場面もありましたが、落ち着くまで待てば問題なくご挨拶ができ、それもじんよりお利口さんだったくらいです。笑

お散歩もとても楽しく、「きっと相性は良いだろうな」と感じていただけに、最後にそのお話を聞いたときは、本当に悲しかったです。

ただ、保護犬とのご縁は、お互いが納得できる形で進むことが何より大切だと思っています。なので今回の経緯を受け、私たちはこちらから辞退することにしました。「今回はご縁がなかったのだと思います」とお伝えしました。

午前中のお見合いだったので、そのあとの予定や今週の予定も、成くんを迎えるつもりでいろいろと調整していました。その必要もなくなり、また家にいることがつらくなりました……。

いかん、いかん。お空にいる3わんこが、ママを悲しませたいわけはありません!

ならば。「どこかに犬を見に行こう!」旦那さんにそう声をかけました。

そこからネットで探してみると、ブリーダーさんの新しい家族を探している子を紹介するサイトがあり、我が家から行ける距離にも何頭かいることがわかりました。

その中で「7月11日・12日見学会」と書かれた場所を見つけました。見てみると、いかにもやんちゃそうな子の写真が。予約メールを送れば当日でも見学できるようでした。

ただ、その場所が学校なのか、ショップなのか、なぜそこにブリーダーさんの子がいるのか、最初はよくわかりませんでした。それでも、今はシュナウザーの子に会いに行きたい。そう思い、予約メールを1本送り、すぐに向かいました。

到着すると、スタッフの方からこう言われました。

「メールをいただく10分ほど前に、ご希望の子は新しいご家族が決まってしまったんです。すぐに返信したのですが、入れ違いになってしまい、申し訳ありません。きょうだいは3頭いたのですが、2頭のご家族が決まり、今はあの子が1頭残っています。見学されますか?」

その子は女の子でした。

私が希望していたのは男の子です。女の子は、心がとても近いように感じていたからです。

ななは、私の心にとても近い子でした。我が家に来た頃は、ツンデレの「ツン」しかないような子でしたが、私が黙って怒っていると、すっと自分のハウスへ入る。私が心の中で悲しんでいると、なぜかそばに来る。怖くて震えながらも「なながそばにいるよ。撫でてもいいよ」とでも言うように、そっと近くへ来てくれる子でした。

黙って怒っていても、心の中で悲しんでいても、人から見れば同じように「怖い人」に見えるのかもしれません。でも、その違いがなぜかななにはわかる。そんな繊細な子でした。だからこそ、つらく感じたこともありました。

ふくやじんのように、私の気分に関係なく、頭の中にお花が咲いているように、いつもウキウキしていてほしい。私の心に振り回されるなんて、かわいそうだ。そう思い、次に迎えるなら男の子にしようと決めていました。でも……。

担当してくださった方に、そのことを少しだけお話ししました。そして、これから犬と一緒にやりたいことや、「だから私は、やんちゃで元気な子を希望しています」ということもお伝えしました。

すると、その方がにこっと笑って、「この子は、3きょうだいの中で一番やんちゃだったんです」と教えてくれました。

先に2頭を迎えることを決めたご家族も、1頭だけ残すのは忍びないと、3頭目も迎えようか悩まれたそうです。でも、スタッフの方がお止めしたとのことでした。

我が家は、ゆっくりと3頭まで増えました。それでも最後に来たじんは、2頭分以上の元気さを持ち合わせていたので、「君が最初に来ていたら、我が家は1頭で十分だったよ」と言ったことがあるくらいでした。

新しい家族を探す立場でありながら、目の前のことだけでなく、その後の暮らしまで考えて止めてくださったことに、私は好感を持ちました。

お話を伺うと、そこはトリミングを学ぶ学校で、その方は3きょうだいの出産にも立ち会ったそうです。学校では、トリミングの練習に協力してくれる犬たちをみんなで飼育し、トリミング以外のお世話についても学んでいるとのことでした。そこで生まれた子たち全員を学校に残すことはできないため、今回のように新しい家族を探すこともあるそうです。

普段は、ショーケースのような場所で過ごしているわけではなく、屋上には犬たち専用のドッグランもあると伺いました。また、一定の年齢になった親犬が新しい家庭へ行く際には、一緒に学んできた卒業生が迎えることも多いそうです。「ずっと一緒に過ごしてきて、愛着がありますから」とお話しされていました。

そこでは一時預かりもしているそうです。

我が家も以前、何度か犬たちを預けたことがありますが、安心してお願いできる場所にはなかなか出会えませんでした。だからいつも一緒に連れて歩き、どうしてもの時は、以前近くに住んでいた小春ママに鍵を渡して、お世話をお願いしたこともあります。

ただ彼女が引っ越した今、どうしても預けなければならない時の場所を探すことは、実はずっと課題でした。その子が生まれ育った場所で預かってもらえるなら、犬にとっても私たちにとっても、気持ちの面で安心できるように思いました。

きっと3きょうだい全員がいたら、私は誰を選ぶのか悩み、選べなかったと思います。でも、1頭だけ残っている。しかも、一番やんちゃだという子が。

「これもご縁なのかな」そう感じ、その子を我が家に迎えることにしました。

ただし。

昨日は成くんをたくさん触っていたため、その子を抱っこすることはできませんでした。まだ3回目のワクチンが終わっていないからです。そのことをきちんと説明し、抱っこをさせなかったスタッフの方の姿勢にも、私は好感を持ちました。

とはいえ、触れ合わないまま引き渡すのは嫌だとも言ってくださったので、今日このあと、もう一度その子を抱っこしに行ってきます。

昨日、旦那さんとは名前も考えました。ただ、その子を実際に抱っこしてみて、その名前がすっと入ってこなかったら、また考え直そうと話しています。

やっと巡り会えた、我が家の4頭目の子。新しい旅が、ここから始まる予感がしています。

成くんには成くんに合った、素晴らしいずっとのご家族がきっと見つかる。私はそう信じています。

短い間だったけれど、君のおかげで私はまた前を向くことができたよ。本当にありがとう、成くん。君も絶対に幸せになるからね。

じんが使ってくれなかった、私がパラコードで編んだ30メートルのロングリード。それをつけて、うれしそうに走ってくれた成くんの姿を、私はずっと覚えているからね。